MultiNAを使った電気泳動
提供: 鈴木研Wiki
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# 制御ソフトでサンプルの登録を行う。 | # 制御ソフトでサンプルの登録を行う。 | ||
− | # 必要な分離バッファーとマーカーの量が表示されるので、分離バッファーは専用のチューブに、マーカーは0. | + | ::MultiNA画面の新規登録をクリック |
+ | ::使用するプロジェクトを選択しOKをクリック | ||
+ | ::ウェルをクリック(緑色に変わる) | ||
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+ | ::サンプル名を入力 | ||
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+ | # 必要な分離バッファーとマーカーの量が表示されるので、分離バッファーは専用のチューブに、マーカーは0.5mlチューブに分注して、それぞれの蓋を開けて所定の位置に設置する。分離バッファーとマーカーのラベルの色と装置内の置き場所の色が同じ。 | ||
# 自分のサンプルをセットする。サンプルは5µl以上必要で、そのうち1µlが使用される。 | # 自分のサンプルをセットする。サンプルは5µl以上必要で、そのうち1µlが使用される。 | ||
− | # | + | # ラダーもセットする。ラダーは12µl程度セットする。 |
# サンプルを固定するための金属の網をかぶせる。 | # サンプルを固定するための金属の網をかぶせる。 | ||
# 蓋をする。 | # 蓋をする。 |
2017年9月28日 (木) 16:26時点における版
目次 |
MultiNAを使った電気泳動
試薬
MultiNA用試薬 | ラダー |
DNA-500 | 25bp DNA ラダー |
DNA-500 | 25bp DNA ラダー |
DNA-12000 | 2-Log DNA Ladder (0.1-10.0 kbp) |
- 希釈色素液 SYBR Gold
- DNA マーカー溶液
- DNA 分離バッファ
ストック溶液の作成
- 希釈色素液
- SYBR Gold 1µlとTE 99µlを混ぜ合わせる。
- 0.2μlチューブに10μl ずつ分注する。
- -20℃で保存する。
- ラダーを希釈する (希釈したラダーは-20℃で保存する)
- 25bp DNA ラダーはTEで50倍に希釈する。
- 2-Log DNA LadderはTEで100倍に希釈する。
- pGEM DNA MarkersはTEで100倍に希釈する。
使用時に調整するもの
- 希釈色素液を分離バッファーで100倍に希釈する。必要量はサンプルを設定した後計算されるが、以下を参考に調整してもよい。
合計分析数 | 8分析以下 | 9-29分析 | 30-79分析 | 80-120分析 |
分離バッファーの量 (µl) | 495 | 990 | 1980 | 2970 |
希釈色素液の量 (µl) | 5 | 10 | 20 | 30 |
- 洗浄水の量を確認する。足りないときはミリQ水を補充する。
使用方法
- 本体の電源を入れる。
- 制御用コンピュータを起動する。MultiNAユーザーでログインして、MultiNA装置制御を起動する。
- 制御ソフトの左上のMultiNAの文字がオレンジのときは本体と通信できていないのでメニューの「装置」-「接続」を実行する。
クリーニング
- 前日使用していないときは全チップクリーニングをする。そうでないときはチップ洗浄を行う(2回)。
- 洗浄水の量を確認する。足りないときはミリQ水を補充する。
- 廃液が一杯になっていないか確認する。廃液はシンクに流す。
測定
- 制御ソフトでサンプルの登録を行う。
- MultiNA画面の新規登録をクリック
- 使用するプロジェクトを選択しOKをクリック
- ウェルをクリック(緑色に変わる)
- ▶▶をクリック
- サンプル名を入力
- 登録をクリック
- 必要な分離バッファーとマーカーの量が表示されるので、分離バッファーは専用のチューブに、マーカーは0.5mlチューブに分注して、それぞれの蓋を開けて所定の位置に設置する。分離バッファーとマーカーのラベルの色と装置内の置き場所の色が同じ。
- 自分のサンプルをセットする。サンプルは5µl以上必要で、そのうち1µlが使用される。
- ラダーもセットする。ラダーは12µl程度セットする。
- サンプルを固定するための金属の網をかぶせる。
- 蓋をする。
- 制御用ソフトでランを開始する。泳動終了後に自動で洗浄を2回行うようにしておく。
後片付け
- 一日の最後に全チップクリーニングを行う。チップクリーニングを行ったまま帰宅してよい。