イネ種子からのDNA抽出方法(~2015/8/23)

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(実験方法)
 
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イネ種子からのDNA抽出方法(~2015/8/23)
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イネ種子からDNA抽出し、精製する(~2015/6/16)
  
 
=== 用いる器具、試薬 ===
 
=== 用いる器具、試薬 ===
 
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* MS Plant Salt Mixture 4.6g  (1袋)
+
* 1粒
  
:: (ムラシゲ・スクーグ培地用混合塩類)
+
* PL1(buffer) 400ml
  
* Sucrose(スクロース10g
+
* RNaseA(RNA分解酵素10μ
  
*[[1000×B5-Vitamin]] 1ml  (-20℃)
+
* PC 450μl
  
* 0.5M MES-KOH 5ml  (4℃)
+
* PW1 400μl
  
* 1M KOH pH調整のため少量
+
* PW2 900μl
  
* Gellan Gum 3g
+
* PE 100μl
  
* ルシフェリン 2ml  (-20℃)
+
* メタルコーン 1個
  
* 滅菌2号角シャーレ 15枚
+
* 2mlサンプルチューブ 1個
 +
 
 +
* フィルター2種(<span style="color:purple">紫</span>・<span style="color:green">緑</span>)  各1個
 +
 
 +
* フィルター用チューブ  2個
 +
 
 +
* エッペン管  1個
  
 
=== 実験方法 ===
 
=== 実験方法 ===
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::* PL1(buffer)  400ml
 
::* PL1(buffer)  400ml
  
::* RNaseA(RNA分解酵素)  10μl
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::* RNaseA(RNA分解酵素)  10μl ''''' <span style="color:red">手袋着用</span> '''''
  
 
:: 以上の2つを入れて、ヒートブロック(65℃・10分)で熱処理する。
 
:: 以上の2つを入れて、ヒートブロック(65℃・10分)で熱処理する。
  
  
: 3. 軽く遠心した後、紫のフィルターに入れ、遠心(11000xg・2分)し、紫のフィルターは破棄する。
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: 3. 軽く遠心した後、<span style="color:purple">紫</span>のフィルターに入れ、遠心(11000xg・2分)し、<span style="color:purple">紫</span>のフィルターは破棄する。
  
  
 
: 4. ろ過したチューブに、
 
: 4. ろ過したチューブに、
  
:: PC  450μl
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::* PC  450μl
  
:: を加えて、ピペッティングし、緑のフィルターに2回に分けて入れ、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
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:: を加えて、ピペッティングし、<span style="color:green">緑</span>のフィルターに2回に分けて入れ、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
  
  
: 5. 緑のフィルターに、
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: 5. <span style="color:green">緑</span>のフィルターに、
  
:: PW1  400μl
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::* PW1  400μl
  
 
:: を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
 
:: を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
  
  
: 6. 緑のフィルターに、
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: 6. <span style="color:green">緑</span>のフィルターに、
  
:: PW2  700μl
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::* PW2  700μl
  
 
:: を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
 
:: を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
  
  
: 7. 緑のフィルターに、
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: 7. <span style="color:green">緑</span>のフィルターに、
  
:: PW2  200μl
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::* PW2  200μl
  
 
:: を加えて、遠心(11000xg・2分)し、残った液は破棄する。
 
:: を加えて、遠心(11000xg・2分)し、残った液は破棄する。
  
  
: 8. 緑のフィルターを新しいエッペン管につけ、
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: 8. <span style="color:green">緑</span>のフィルターを新しいエッペン管につけ、
  
::* PE 50μl
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::* PE 50μl
  
 
:: を加え、ヒートブロック(65℃・5分)で熱処理後、遠心(11000xg・1分)する。
 
:: を加え、ヒートブロック(65℃・5分)で熱処理後、遠心(11000xg・1分)する。
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: 9. もう一度 PE 50μl 加え、遠心(11000xg・1分)する。
 
: 9. もう一度 PE 50μl 加え、遠心(11000xg・1分)する。
  
:: この結果、フィルターで精製されたDNAがエッペン管に溶出する。緑のフィルターは破棄する。
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:: この結果、フィルターで精製されたDNAがエッペン管に溶出する。<span style="color:green">緑</span>のフィルターは破棄する。

2016年1月17日 (日) 15:28時点における最新版

イネ種子からDNA抽出し、精製する(~2015/6/16)

[編集] 用いる器具、試薬


  • 米 1粒
  • PL1(buffer) 400ml
  • RNaseA(RNA分解酵素) 10μ
  • PC 450μl
  • PW1 400μl
  • PW2 900μl
  • PE 100μl
  • メタルコーン 1個
  • 2mlサンプルチューブ 1個
  • フィルター2種() 各1個
  • フィルター用チューブ 2個
  • エッペン管 1個

[編集] 実験方法


1. 米とメタルコーンを2mlサンプルチューブに入れ、破砕機(2000rpm・30秒×2回)で砕く。
2. 異なるチューブに1.の上澄みと、
  • PL1(buffer) 400ml
  • RNaseA(RNA分解酵素) 10μl 手袋着用
以上の2つを入れて、ヒートブロック(65℃・10分)で熱処理する。


3. 軽く遠心した後、のフィルターに入れ、遠心(11000xg・2分)し、のフィルターは破棄する。


4. ろ過したチューブに、
  • PC 450μl
を加えて、ピペッティングし、のフィルターに2回に分けて入れ、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。


5. のフィルターに、
  • PW1 400μl
を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。


6. のフィルターに、
  • PW2 700μl
を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。


7. のフィルターに、
  • PW2 200μl
を加えて、遠心(11000xg・2分)し、残った液は破棄する。


8. のフィルターを新しいエッペン管につけ、
  • PE 50μl
を加え、ヒートブロック(65℃・5分)で熱処理後、遠心(11000xg・1分)する。


9. もう一度 PE 50μl 加え、遠心(11000xg・1分)する。
この結果、フィルターで精製されたDNAがエッペン管に溶出する。のフィルターは破棄する。
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