~2015/6/16 までのもの

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イネ種子からDNA抽出し、精製する(~2015/6/16)
 
イネ種子からDNA抽出し、精製する(~2015/6/16)
  
=== 用いる器具、試薬 ===
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====用いる器具・試薬====
 
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'''試料・試薬'''
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* 米粒 1粒
  
* 1粒
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* PL1 400μl
  
* PL1(buffer)  400ml
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* PC 450μl
  
* RNaseA(RNA分解酵素)  10μ
+
* PW1 400μl
  
* PC  450μl
+
* PW2 900μl
  
* PW1  400μl
+
* PE 100μl
  
* PW2  900μl
+
* RNaseA 10μl
  
* PE  100μl
+
'''器具'''
  
* メタルコーン 1個
+
* メタルコーン 1つ
  
* 2mlサンプルチューブ  1個
+
* フィルター 2種類 (<span style="color:purple">紫</span> ・<span style="color:green">緑</span> )
  
* フィルター2種(<span style="color:purple">紫</span>・<span style="color:green">緑</span>)  各1個
+
* エッペン管 1個
  
* フィルター用チューブ  2個
+
* 20μl用ピペットマン
  
* エッペン管  1個
+
* 200μl用ピペットマン
  
=== 実験方法 ===
+
* 1000μl用ピペットマン
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: 1. 米とメタルコーンを2mlサンプルチューブに入れ、破砕機(2000rpm・30秒×2回)で砕く。
+
* MULTI-BEADS SHOCKER(YASUIKIKAI)
  
: 2. 異なるチューブに1.の上澄みと、
+
* ヒートブロック
  
::* PL1(buffer)  400ml
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* 遠心分離機
 
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::* RNaseA(RNA分解酵素)  10μl  ''''' <span style="color:red">手袋着用</span> '''''
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:: 以上の2つを入れて、ヒートブロック(65℃・10分)で熱処理する。
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+
 
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: 3. 軽く遠心した後、<span style="color:purple">紫</span>のフィルターに入れ、遠心(11000xg・2分)し、<span style="color:purple">紫</span>のフィルターは破棄する。
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: 4. ろ過したチューブに、
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::* PC  450μl
+
 
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:: を加えて、ピペッティングし、<span style="color:green">緑</span>のフィルターに2回に分けて入れ、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
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: 5. <span style="color:green">緑</span>のフィルターに、
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::* PW1  400μl
+
 
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:: を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
+
  
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====実験方法====
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1. 米粒(一粒)とメタルコーンを2mlサンプルチューブに入れて、MULTI-BEADS SHOCKER(YASUIKIKAI)を用いて2000rpmで20秒×2回サンプルを破砕する
  
: 6. <span style="color:green"></span>のフィルターに、
+
2. PL1 400μl と RNaseA 10μl を加える''''' <span style="color:red">注意:手袋着用して行うこと</span> '''''
  
::* PW2  700μl
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3. ヒートブロック(65℃)で10分熱処理し、軽く遠心する
  
:: を加えて、遠心(11000xg・1分)し、残った液は破棄する。
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4. ピペットマンを使用して内液をフィルター'''(<span style="color:purple">紫</span>)'''に流しいれ、遠心分離機(11000xg)で2分遠心する
  
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5. フィルターの'''<span style="color:red">上(層部分)</span>''' を捨て、下(液部分)に PC 450μl を加え、ピペッティングする
  
: 7. <span style="color:green">緑</span>のフィルターに、
+
6. ピペットマンで新しいフィルター'''(<span style="color:green">緑</span>)'''に流しいれ、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する''''' <span style="color:red">注意:液量が多いため、2回に分けること</span> '''''
  
::* PW2  200μl
+
7. PW1 400μl を加え、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する
  
:: を加えて、遠心(11000xg・2分)し、残った液は破棄する。
+
8. PW2 700μl を加え、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する
  
 +
9. PW2 200μl を加え、遠心分離機(11000xg)で2分遠心する
  
: 8. <span style="color:green"></span>のフィルターを新しいエッペン管につけ、
+
''''' <span style="color:blue">フィルターの下(液部分)があふれるため、6~9の各工程が終わり次第、液を廃棄すること</span> '''''
  
::* PE  50μl
+
10. フィルターの'''<span style="color:red">下(液部分)</span>''' を捨て、上(層部分)をエッペン管につける
  
:: を加え、ヒートブロック(65℃・5分)で熱処理後、遠心(11000xg・1分)する。
+
11. PE 50μl を加える
  
 +
12. ヒートブロック(65℃)で5分熱処理し、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する
  
: 9. もう一度 PE 50μl 加え、遠心(11000xg・1分)する。
+
13. PE 50μl を加え、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する
  
:: この結果、フィルターで精製されたDNAがエッペン管に溶出する。<span style="color:green">緑</span>のフィルターは破棄する。
+
14. フィルターを捨て、エッペン管を冷凍保存する。

2016年1月17日 (日) 15:35時点における最新版

イネ種子からDNA抽出し、精製する(~2015/6/16)

[編集] 用いる器具・試薬


試料・試薬

  • 米粒 1粒
  • PL1 400μl
  • PC 450μl
  • PW1 400μl
  • PW2 900μl
  • PE 100μl
  • RNaseA 10μl

器具

  • メタルコーン 1つ
  • フィルター 2種類 ( )
  • エッペン管 1個
  • 20μl用ピペットマン
  • 200μl用ピペットマン
  • 1000μl用ピペットマン
  • MULTI-BEADS SHOCKER(YASUIKIKAI)
  • ヒートブロック
  • 遠心分離機

[編集] 実験方法


1. 米粒(一粒)とメタルコーンを2mlサンプルチューブに入れて、MULTI-BEADS SHOCKER(YASUIKIKAI)を用いて2000rpmで20秒×2回サンプルを破砕する

2. PL1 400μl と RNaseA 10μl を加える 注意:手袋着用して行うこと

3. ヒートブロック(65℃)で10分熱処理し、軽く遠心する

4. ピペットマンを使用して内液をフィルター()に流しいれ、遠心分離機(11000xg)で2分遠心する

5. フィルターの上(層部分) を捨て、下(液部分)に PC 450μl を加え、ピペッティングする

6. ピペットマンで新しいフィルター()に流しいれ、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する 注意:液量が多いため、2回に分けること

7. PW1 400μl を加え、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する

8. PW2 700μl を加え、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する

9. PW2 200μl を加え、遠心分離機(11000xg)で2分遠心する

フィルターの下(液部分)があふれるため、6~9の各工程が終わり次第、液を廃棄すること

10. フィルターの下(液部分) を捨て、上(層部分)をエッペン管につける

11. PE 50μl を加える

12. ヒートブロック(65℃)で5分熱処理し、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する

13. PE 50μl を加え、遠心分離機(11000xg)で1分遠心する

14. フィルターを捨て、エッペン管を冷凍保存する。

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