大腸菌DH5aの形質転換
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=== 大腸菌DH5αの形質転換 === | === 大腸菌DH5αの形質転換 === | ||
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+ | 1) -80℃のディープフリーザーからDH5aのコンピテントセルを取り出し、氷上で溶かす。 | ||
:*コンピテントセルは、チューブ1本につき100µl。1本使い切らない場合は、使う分だけ新しいチューブにとって、残ったチューブには蓋に残量を記入して-80℃に戻す | :*コンピテントセルは、チューブ1本につき100µl。1本使い切らない場合は、使う分だけ新しいチューブにとって、残ったチューブには蓋に残量を記入して-80℃に戻す | ||
− | 2) | + | 2) 導入するDNA(プラスミド、ライゲーション反応後のDNA、等)を加えて、チップの先で混ぜる。 |
:*入れるDNAの量は、コンピテントセルの容量の1/10以下にする | :*入れるDNAの量は、コンピテントセルの容量の1/10以下にする | ||
3) 30分間氷上で保温する。 | 3) 30分間氷上で保温する。 | ||
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6) 37℃で1時間振とう培養する。 | 6) 37℃で1時間振とう培養する。 | ||
− | 7) | + | 7) 「適切な抗生物質」の入ったLBプレートに撒く。 |
+ | :*この操作は、実験台でバーナーを焚いて行う(無菌操作)。 | ||
+ | ::*この時に用いるLBプレートは乾かしてから使う(クリーンベンチに蓋を開けた状態で10分ほど置く) | ||
8) 一晩37℃で培養する。 | 8) 一晩37℃で培養する。 |
2020年2月17日 (月) 11:07時点における最新版
[編集] 大腸菌DH5αの形質転換
- コンピテントセルは熱に弱いので、1)~5)の作業は、必ず氷上で行う
1) -80℃のディープフリーザーからDH5aのコンピテントセルを取り出し、氷上で溶かす。
- コンピテントセルは、チューブ1本につき100µl。1本使い切らない場合は、使う分だけ新しいチューブにとって、残ったチューブには蓋に残量を記入して-80℃に戻す
2) 導入するDNA(プラスミド、ライゲーション反応後のDNA、等)を加えて、チップの先で混ぜる。
- 入れるDNAの量は、コンピテントセルの容量の1/10以下にする
3) 30分間氷上で保温する。
4) 42℃で30秒ヒートショックを与える。
5) すぐに氷上に戻し、2分置く。その後、コンピテントセルの10倍量のSOC培地を加える。
6) 37℃で1時間振とう培養する。
7) 「適切な抗生物質」の入ったLBプレートに撒く。
- この操作は、実験台でバーナーを焚いて行う(無菌操作)。
- この時に用いるLBプレートは乾かしてから使う(クリーンベンチに蓋を開けた状態で10分ほど置く)
8) 一晩37℃で培養する。