DNAの電気泳動
提供: 鈴木研Wiki
(版間での差分)
(→アガロースゲルの作製) |
(→アガロースゲルの作製) |
||
(1人の利用者による、間の6版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
− | + | __NOTOC__ | |
− | + | ||
− | + | ||
===アガロースを使った電気泳動=== | ===アガロースを使った電気泳動=== | ||
− | |||
==試薬== | ==試薬== | ||
9行: | 6行: | ||
*1×TAE(50×TAEを50倍希釈) | *1×TAE(50×TAEを50倍希釈) | ||
*TAKARA Agarose | *TAKARA Agarose | ||
− | *GR RED Loading buffer 6× | + | *10x泳動Dye ("10xDye buffer":"GR RED Loading buffer 6×"=2:1で混ぜたもの) |
− | * | + | *DNAサイズマーカー(例:λ/HindIII) |
==アガロースゲルの作製== | ==アガロースゲルの作製== | ||
32行: | 29行: | ||
#ゲルトレイ(ケース、トレイ、コーム)を準備する。 | #ゲルトレイ(ケース、トレイ、コーム)を準備する。 | ||
− | # | + | #ゲルトレイのサイズに応じたTAEをゲル作製用ビーカーに分注する。 ※Mupid(大:2枚、小:4枚)の場合、200ml |
#アガロースを量って入れる。 | #アガロースを量って入れる。 | ||
#電子レンジでアガロースを完全に溶かす。 | #電子レンジでアガロースを完全に溶かす。 | ||
41行: | 38行: | ||
==電気泳動== | ==電気泳動== | ||
− | # | + | #サンプルと「10x泳動Dye」(サンプルの1/10量)を混ぜる |
#泳動層にゲル(ゲル板はつけたまま)を入れ、TAEを満たす。 | #泳動層にゲル(ゲル板はつけたまま)を入れ、TAEを満たす。 | ||
− | # | + | #各ウェルに、「サイズマーカー(例:λ/HindIII)」4µl、あるいは、上記で調製したサンプルをアプライし、100Vで泳動する。 |
#泳動が終了したら、ゲルをUV透過ゲルトレイに乗せ、トランスイルミネーターでDNAを可視化する。写真を撮る。 | #泳動が終了したら、ゲルをUV透過ゲルトレイに乗せ、トランスイルミネーターでDNAを可視化する。写真を撮る。 | ||
− |
2020年4月9日 (木) 17:23時点における最新版
[編集] アガロースを使った電気泳動
[編集] 試薬
- 1×TAE(50×TAEを50倍希釈)
- TAKARA Agarose
- 10x泳動Dye ("10xDye buffer":"GR RED Loading buffer 6×"=2:1で混ぜたもの)
- DNAサイズマーカー(例:λ/HindIII)
[編集] アガロースゲルの作製
アガロースの濃度(W/V) | DNAのサイズ(bp) |
0.6% | 1,000~20,000 |
0.7% | 800~10,000 |
1.0% | 500~7,000 |
1.2% | 400~6,000 |
1.5% | 200~3,000 |
2.0% | 100~2,000 |
- (目安) 1kb以下:1.5%、1kb以上:0.7%
- ゲルトレイ(ケース、トレイ、コーム)を準備する。
- ゲルトレイのサイズに応じたTAEをゲル作製用ビーカーに分注する。 ※Mupid(大:2枚、小:4枚)の場合、200ml
- アガロースを量って入れる。
- 電子レンジでアガロースを完全に溶かす。
- 水道水でアガロース溶液を素手で持てるぐらいまで冷やす。
- トレイにアガロースを流し込む。ケースとトレイの間の空気を抜く。コームをさす。
- 固まるのを待つ。すぐに使わない場合は、固まってから冷蔵庫で保存
[編集] 電気泳動
- サンプルと「10x泳動Dye」(サンプルの1/10量)を混ぜる
- 泳動層にゲル(ゲル板はつけたまま)を入れ、TAEを満たす。
- 各ウェルに、「サイズマーカー(例:λ/HindIII)」4µl、あるいは、上記で調製したサンプルをアプライし、100Vで泳動する。
- 泳動が終了したら、ゲルをUV透過ゲルトレイに乗せ、トランスイルミネーターでDNAを可視化する。写真を撮る。