ゲノム編集した植物のシークエンスの解析
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2021年11月4日 (木) 10:48時点における版
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CRISPR-Cas9でゲノム編集した植物のシークエンスを解析し、変異を同定する方法についての解説。
アグロバクテリウムの感染後、シークエンス解析までの流れ 1) 形質転換されたT1植物を選抜し、生育する - pKIベクターを用いた場合、OLE-tagRFPが光る種子を播いて育てる
2) 目的の遺伝子がゲノム編集されている個体を選抜・生育し、T2種子をとる
- genotyping:PCR+制限酵素処理で、切れないバンドを持つ個体を選抜
3) T2世代で、Cas9を持たない植物を選抜する - pKIベクターを用いた場合、OLE-tagRFPが「光らない」種子を播いて育てる
4) T2世代で、目的の遺伝子がゲノム編集されている個体を選抜する - 2) と同様のgenotypingを実施
- この時のPCR産物(制限酵素で切る前のもの)をシークエンス解析に用いる
1) 解析に使うファイルを準備する
- キャピラリーシークエンサーで読んだ波形ファイル(拡張子.ab1)
- ゲノム編集した箇所をはさんだ領域をPCRで増幅したものを、両側のプライマーでシークエンス解析したファイル
- ゲノム編集した遺伝子のもとの配列とsgRNAの配列。FASTA形式で保存する
- 「メモ帳」等のテキストエディタを起動し、以下の内容を記述したファイルを作成する(ファイル保存時に、拡張子を「.txt」から「.fasta」に変更)
>遺伝子名
ATGCCGGAATAG.....
>sgRNA+PAM
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxNGG
2) シーケンスアセンブリソフトウェア「ATGC」を起動
- 「ATGC」は共通PCにインストールしてあります
自分のPCで解析したい場合 インストール方法:中部大学総合情報センターから「Genetyx」をダウンロード・インストールして使用する
http://www.isc.chubu.ac.jp/services/chubu/genetyx.html
- 上記ページへのアクセス、および「Genetyx」のダウンロード・インストールは中部大学内のネットワークへの接続が必要
起動方法:「ATGC」は遺伝情報処理ソフトウェア「Genetyx」内にあるので、以下のいずれかの方法で起動する - (A) 「Genetyx」を起動し、ツールバーの「起動」-「ATGC」を選択
- (B) 各自のPCの「C:ドライブ」-「Program Files」-「Genetyx_VerXX_Net」フォルダ内の「ATGC.exe」を起動
- (A)の方法で起動する場合は、PCが中部大学内のネットワークに接続されている必要がある
初期設定:「ATGC」は初回使用時にパラメータを設定する必要がある(共通PCは設定済み) - 「ファイル」-「環境設定」-「解析」を選択し
- 最小ホモロジースコア「30」
- 最小一致塩基数「10」
に変更する
3)・キャピラリーシークエンスのファイル(拡張子.ab1のファイル) ・