栽培室での植物の育成(土植え、生育)

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*プレート上で約2週間生育させた植物は、土植えにして栽培室で生育させる。
 
*プレート上で約2週間生育させた植物は、土植えにして栽培室で生育させる。
 
*鈴木研が使える栽培室は、「3階」「7階」の2か所。ここでは3階の栽培室を例に説明する(7階に関する特記事項は末尾を参照)
 
*鈴木研が使える栽培室は、「3階」「7階」の2か所。ここでは3階の栽培室を例に説明する(7階に関する特記事項は末尾を参照)
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::*栽培室や前室は、土植え・種とり作業後など汚した場合は必ず掃除すること
  
===土植え===
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'''<使うもの>'''
 
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| (d) 植物用トレイ || | - || | - || | 栽培室の前室(入口近くの棚)or 実験室(学生机後ろの実験台の下etc)
 
| (d) 植物用トレイ || | - || | - || | 栽培室の前室(入口近くの棚)or 実験室(学生机後ろの実験台の下etc)
 
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| (e) トレイへのラベル、ペン || | - || | - || | 野菜テープに記入@栽培室内、実験台の棚 。※自分の名前、(播種日)土植えした日、(植物の種類)を記入
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| (e) トレイへのラベル、サインペン || | - || | - || | 野菜テープに記入@栽培室内、実験台の棚 。※自分の名前、(播種日)土植えした日、(植物の種類)を記入
 
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| (f) 鉢底ネット || | - || | - || | 栽培室の前室(入口近くの棚。白い缶)
 
| (f) 鉢底ネット || | - || | - || | 栽培室の前室(入口近くの棚。白い缶)
 
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| (g) バーミキュライト || | マグァンプ入り || | マグァンプ無し || | 栽培室の前室(奥の棚)
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| (g) バーミキュライト(土) || | マグァンプ入り || | マグァンプ無し || | 栽培室の前室(奥の棚)
 
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| (h) 水やり用ビーカー、液体肥料(ペンタガーデン) || | - || | - || | 栽培室内の水道の横
 
| (h) 水やり用ビーカー、液体肥料(ペンタガーデン) || | - || | - || | 栽培室内の水道の横
 
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| (i) 水入れ用のバット  || | - || | - || | 栽培室の前室(入口近くの棚)
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| (i) 水入れ用の容器(根の洗浄用) || | - || | - || | 栽培室の前室(入口近くの棚。使用後は、水ですすいでから元に戻す)
 
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| (j) ピンセット  || | - || | - || | 栽培室内  
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| (j) ピンセット  || | - || | - || | 栽培室内 (使用後は、エタノールで拭いてから元に戻す)
 
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| (k) サランラップ、紫色の板  || | - || | - || | 栽培室内  
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| (k) サランラップ、紫色の板  || | - || | - || | 栽培室内 (使用後は、水・土を落としてから元に戻す)
 
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==== 手順 ====
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'''<手順>'''
 
:(1) 土植えに必要な数の「(b)ビニールポット」を用意し、「(c)ラベル」を付ける
 
:(1) 土植えに必要な数の「(b)ビニールポット」を用意し、「(c)ラベル」を付ける
 
::*[アグロ感染用]1鉢に4個体(2~5個体)@9cmポット、 [それ以外]1鉢に1個体@6cmポット
 
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::*「(h)水やり用ビーカー」を使う。水3Lに対して、「(h)液体肥料(ペンタガーデン)」を1push(1ml)入れる
 
::*「(h)水やり用ビーカー」を使う。水3Lに対して、「(h)液体肥料(ペンタガーデン)」を1push(1ml)入れる
 
::*全てのポットに行き渡るまでトレイに水を張った後に、各々のポットの上から土全体に行き渡るまで水をかける
 
::*全てのポットに行き渡るまでトレイに水を張った後に、各々のポットの上から土全体に行き渡るまで水をかける
 
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:(5) 「(i)水入れ用の容器」に水を張る。
 
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:(6) 「(j)ピンセット」を使い、「(a)プレート上の植物」を培地から抜いて(根を切らないように)、「(i)水入れ用のバット」内で根を洗い(培地を落とす)、ポットに植え付ける
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:(6) 「(j)ピンセット」を使い、「(a)プレート上の植物」を培地から抜いて(根を切らないように)、「(i)水入れ用のバット」内で根を洗い、ポットに植え付ける
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:(7) トレイ全体に「(k)サランラップ」を掛けて保湿する。
 
:(7) トレイ全体に「(k)サランラップ」を掛けて保湿する。
 
::*サランラップは密封しない。植物にサランラップが貼りつかないように、ラップをかける前に「(k)紫色の板」を立てておく
 
::*サランラップは密封しない。植物にサランラップが貼りつかないように、ラップをかける前に「(k)紫色の板」を立てておく
  
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==== 手順 ====
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'''<手順>'''
 
:(1) 土植え後、翌日以降にサランラップを外す(1週間以内に)。「(k)紫色の板」は土を落として元の場所に戻す
 
:(1) 土植え後、翌日以降にサランラップを外す(1週間以内に)。「(k)紫色の板」は土を落として元の場所に戻す
:(2) 適宜、水やり
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:(2) 適宜、水やり(底面給水:トレイに水を入れる)  ※水3Lに対して、「(h)液体肥料(ペンタガーデン)」を1push(1ml)入れる。
 
:(3) 花茎が伸びてきたら、対処する
 
:(3) 花茎が伸びてきたら、対処する
 
::*種とり用等(6cmポット):アラコン(カップ・筒)をはめる(アラコン:栽培棚の上)
 
::*種とり用等(6cmポット):アラコン(カップ・筒)をはめる(アラコン:栽培棚の上)
::*アグロ感染用:アグロ感染後に串を立て、ペーパータイで留める
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::*それ以外:絡まる前(orアグロ感染後)に串を立て、ペーパータイで留める (串・ペーパータイ:栽培室の棚)
::*それ以外:絡まる前に串を立て、ペーパータイで留める
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:::*アグロ感染用は、最初に伸びてくる花茎(主茎)が数cm伸びてきたところで摘心(切り落とす)
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====栽培室でのゴミの処分方法====
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*ゴミは、栽培室内に設置してあるオートクレーブ袋に捨てる
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::(3階栽培室:「前室に置いてある産廃の箱」は他研究室のものなので、ここには捨てない)
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::(7階栽培室:「ゴミ箱に設置したオートクレーブ袋」は他研究室のものなので、ここには捨てない)
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:(注)植物のプレートはカビが生えやすいので、必ず実験室まで持って帰ってオートクレーブ袋に捨てる
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*ゴミがいっぱいになったら
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::・オートクレーブ袋のゴミがいっぱいになったら、新しいオートクレーブ袋を設置(予備が近くに置いてあるはず。無ければ丹羽まで確認)
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::・満杯になった方のオートクレーブ袋は、袋の口を紐で縛って研究室に持って来る(オートクレーブをかけて死滅処理)
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====※栽培室に入るときの注意事項====
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*栽培室に入るときは、コート等の上着は脱ぐ(着たまま入らない)
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*栽培室内には、鞄・リュック等を持ち込まない
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*草むら等の虫がいそうな場所に行った日には、栽培室に入らない
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::・栽培室内は狭いうえにトレイを密に置いてあるので、鞄やコート等を持ち込むと、植物・トレイに引っ掛ける恐れがある
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::・上記3点を守らないと虫が栽培室に侵入する可能性があり、栽培室内に虫が侵入し植物が害を受けた際は、最悪の場合、栽培室内の植物すべてを処分することになる

2022年12月23日 (金) 11:07時点における最新版

  • プレート上で約2週間生育させた植物は、土植えにして栽培室で生育させる。
  • 鈴木研が使える栽培室は、「3階」「7階」の2か所。ここでは3階の栽培室を例に説明する(7階に関する特記事項は末尾を参照)
  • 栽培室や前室は、土植え・種とり作業後など汚した場合は必ず掃除すること

[編集] 土植え


<使うもの>

アグロ感染用 それ以外(観察・種とり等) 備考
(a) プレート上の植物 - - -
(b) ビニールポット 9cmポット 6cmポット 学生机後ろの実験台の下
(c) 鉢へのラベル タイムテープに記入 P-touchで入力 タイムテープ:実験台の棚(種類ごとに色分けするとわかりやすい)
(d) 植物用トレイ - - 栽培室の前室(入口近くの棚)or 実験室(学生机後ろの実験台の下etc)
(e) トレイへのラベル、サインペン - - 野菜テープに記入@栽培室内、実験台の棚 。※自分の名前、(播種日)土植えした日、(植物の種類)を記入
(f) 鉢底ネット - - 栽培室の前室(入口近くの棚。白い缶)
(g) バーミキュライト(土) マグァンプ入り マグァンプ無し 栽培室の前室(奥の棚)
(h) 水やり用ビーカー、液体肥料(ペンタガーデン) - - 栽培室内の水道の横
(i) 水入れ用の容器(根の洗浄用) - - 栽培室の前室(入口近くの棚。使用後は、水ですすいでから元に戻す)
(j) ピンセット - - 栽培室内 (使用後は、エタノールで拭いてから元に戻す)
(k) サランラップ、紫色の板 - - 栽培室内 (使用後は、水・土を落としてから元に戻す)

<手順>

(1) 土植えに必要な数の「(b)ビニールポット」を用意し、「(c)ラベル」を付ける
  • [アグロ感染用]1鉢に4個体(2~5個体)@9cmポット、 [それ以外]1鉢に1個体@6cmポット
(2) 「(d)植物用トレイ」に(1)のポットを並べ、「(f)鉢底ネット」を敷く。「(e)トレイへのラベル」を記入、貼り付け
(3) (2)のポットに「(g)バーミキュライト」を入れる。(マグァンプの有無を間違えない。上の表を参照)
(4) バーミキュライトに吸水させる
  • 「(h)水やり用ビーカー」を使う。水3Lに対して、「(h)液体肥料(ペンタガーデン)」を1push(1ml)入れる
  • 全てのポットに行き渡るまでトレイに水を張った後に、各々のポットの上から土全体に行き渡るまで水をかける
(5) 「(i)水入れ用の容器」に水を張る。
(6) 「(j)ピンセット」を使い、「(a)プレート上の植物」を培地から抜いて(根を切らないように)、「(i)水入れ用のバット」内で根を洗い(培地を落とす)、ポットに植え付ける
(7) トレイ全体に「(k)サランラップ」を掛けて保湿する。
  • サランラップは密封しない。植物にサランラップが貼りつかないように、ラップをかける前に「(k)紫色の板」を立てておく

[編集] 生育


<手順>

(1) 土植え後、翌日以降にサランラップを外す(1週間以内に)。「(k)紫色の板」は土を落として元の場所に戻す
(2) 適宜、水やり(底面給水:トレイに水を入れる)  ※水3Lに対して、「(h)液体肥料(ペンタガーデン)」を1push(1ml)入れる。
(3) 花茎が伸びてきたら、対処する
  • 種とり用等(6cmポット):アラコン(カップ・筒)をはめる(アラコン:栽培棚の上)
  • それ以外:絡まる前(orアグロ感染後)に串を立て、ペーパータイで留める (串・ペーパータイ:栽培室の棚)
  • アグロ感染用は、最初に伸びてくる花茎(主茎)が数cm伸びてきたところで摘心(切り落とす)

[編集] 栽培室でのゴミの処分方法

  • ゴミは、栽培室内に設置してあるオートクレーブ袋に捨てる
(3階栽培室:「前室に置いてある産廃の箱」は他研究室のものなので、ここには捨てない)
(7階栽培室:「ゴミ箱に設置したオートクレーブ袋」は他研究室のものなので、ここには捨てない)
(注)植物のプレートはカビが生えやすいので、必ず実験室まで持って帰ってオートクレーブ袋に捨てる
  • ゴミがいっぱいになったら
・オートクレーブ袋のゴミがいっぱいになったら、新しいオートクレーブ袋を設置(予備が近くに置いてあるはず。無ければ丹羽まで確認)
・満杯になった方のオートクレーブ袋は、袋の口を紐で縛って研究室に持って来る(オートクレーブをかけて死滅処理)

[編集] ※栽培室に入るときの注意事項

  • 栽培室に入るときは、コート等の上着は脱ぐ(着たまま入らない)
  • 栽培室内には、鞄・リュック等を持ち込まない
  • 草むら等の虫がいそうな場所に行った日には、栽培室に入らない
・栽培室内は狭いうえにトレイを密に置いてあるので、鞄やコート等を持ち込むと、植物・トレイに引っ掛ける恐れがある
・上記3点を守らないと虫が栽培室に侵入する可能性があり、栽培室内に虫が侵入し植物が害を受けた際は、最悪の場合、栽培室内の植物すべてを処分することになる
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