TAクローニング

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:あとは、ライゲーション産物を用いて大腸菌DH5αのコンピテントセルを形質転換する
 
:あとは、ライゲーション産物を用いて大腸菌DH5αのコンピテントセルを形質転換する
 
:*選抜用の抗生物質は、アンピシリン(50mg/l)を使う
 
:*選抜用の抗生物質は、アンピシリン(50mg/l)を使う
:*インサートの有無をチェックできるように、大腸菌をプレートに撒く前に、X-Gal(2%)、IPTG(0.1M)をプレート1枚につき20μlずつ塗布する
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:*インサートの有無をチェックできるように、大腸菌をプレートに撒く前に、X-Gal (2%)、IPTG (0.1M)をプレート1枚につき20μlずつ塗布する
 
::*インサートが入ったコロニーは白色、インサートが入らなかったコロニーは青色になる(青白判定)
 
::*インサートが入ったコロニーは白色、インサートが入らなかったコロニーは青色になる(青白判定)

2020年2月20日 (木) 10:13時点における版

目次

使用するキット


  • 「TArget Clone -Plus-」 (Toyobo)  @フリーザー(-20℃)

実験方法


(1) PCR産物の調製

  • 精製したPCR産物を用いる場合、以下の要領で調製する。 (計 9 µl)
添加量 終濃度
精製PCR産物 5 µl -
dH2O 1.66 µl -
KOD -Plus- 10x Buffer 0.9 µl 1x (10倍希釈)
25mM MgSO4 0.54 µl 1.5mM (16.6倍希釈)
2mM dNTPs 0.9 µl 0.2mM (10倍希釈)


(2) 3'末端のdA付加反応

1. (1)で調製したPCR産物(9 µl)に「10x A-attachment Mix」1 µl を添加してよく混ぜる。
2. 60℃で10分間反応させる。
3. 次のライゲーションの直前まで、氷上(あるいは、4℃)に置く
  • dA付加反応後は、すぐに次のライゲーションを行う (この反応で形成した3'突出末端は不安定なため、ライゲーション前で放置しない)


(3) ライゲーション

1. 以下の要領で、ライゲーション反応液を調製する。(計10µl)
添加量 備考
2x Ligation Buffer 5 µl -20℃から出して溶解したら、すぐに氷上に置くこと
pTA2 vector (50ng/µl, 3kb) 1 µl -20℃から出して溶解したら、すぐに氷上に置くこと
(2)でdA付加したPCR産物 3 µl (モル換算で)vectorの3倍以上の量になるとよい
T4 DNA Ligase 1 µl 氷上に置く(orクーラーボックスを使う)
2. 16℃で30分以上反応させる。


(4) 大腸菌DH5αの形質転換

あとは、ライゲーション産物を用いて大腸菌DH5αのコンピテントセルを形質転換する
  • 選抜用の抗生物質は、アンピシリン(50mg/l)を使う
  • インサートの有無をチェックできるように、大腸菌をプレートに撒く前に、X-Gal (2%)、IPTG (0.1M)をプレート1枚につき20μlずつ塗布する
  • インサートが入ったコロニーは白色、インサートが入らなかったコロニーは青色になる(青白判定)
個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ツール