TAクローニング
提供: 鈴木研Wiki
2020年2月19日 (水) 17:32時点における157.110.120.101 (トーク)による版
目次 |
使用するキット
- 「TArget Clone -Plus-」 (Toyobo) @-20℃フリーザー
実験方法
(1) PCR産物の調製
- 精製したPCR産物を用いる場合、以下の要領で調製する。 (計 9 µl)
添加量 終濃度 精製PCR産物 5 µl - dH2O 1.66 µl - KOD -Plus- 10x Buffer 0.9 µl 1x (10倍希釈) 25mM MgSO4 0.54 µl 1.5mM (16.6倍希釈) 2mM dNTPs 0.9 µl 0.2mM (10倍希釈)
(2) 3'末端のdA付加反応
- 1. (1)で調製したPCR産物(9 µl)に「10x A-attachment Mix」1 µl を添加してよく混ぜる。
- 2. 60℃で10分間反応させる。
- 3. 次のライゲーションの直前まで、氷上(あるいは、4℃)に置く
- dA付加反応後は、すぐに次のライゲーションを行う (この反応で形成した3'突出末端は不安定なため、ライゲーション前で放置しない)
(3) ライゲーション
- 1. 以下の要領で、ライゲーション反応液を調製する。(計10µl)
添加量 備考 2x Ligation Buffer 5 µl -20℃から出して溶解したら、すぐに氷上に置くこと pTA2 vector (50ng/µl, 3kb) 1 µl -20℃から出して溶解したら、すぐに氷上に置くこと (2)でdA付加したPCR産物 3 µl (モル換算で)vectorの3倍以上の量になるとよい T4 DNA Ligase 1 µl 氷上に置く(orクーラーボックスを使う)
- 2. 16℃で30分以上反応させる。