RNAの定量 (invitrogen Quant-iT RiboGreen RNA Reagent and Kit)

提供: 鈴木研Wiki
2020年3月19日 (木) 17:39時点における157.110.120.101 (トーク)による版

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このキットの原理、定量可能なRNAの濃度 等

  • RNAに特異的な蛍光色素RiboGreenを使って定量する。
  • この色素はDNAにも結合するので、混入DNAの影響も受けるため要注意ではあるが、吸光度(UV)より正確に微量のRNAでも定量できる。
  • 定量するRNAの濃度によって、「High-range assay」「Low-range assay」の2通りの測定方法がある。
  • 反応液に混ぜる蛍光色素の量が異なる。この研究室で通常扱うRNAの濃度範囲は、「High-range assay」に相当
  • RNA1µlを200µlの反応液で定量する場合(96穴プレートを使用)
High-range assay Low-range assay
定量可能なRNA濃度 4 ~ 200 ng/µl 0.2 ~ 10 ng/µl
200 ng/µlを超える場合、RNAを希釈して定量する

試薬

  • invitrogen社 Quant-iT RiboGreen RNA Reagent and Kit(4℃保存)
    • Ribo Green
    • 20x TE
    • rRNA standard (100ng/µl) : キットに5本(200µlずつ)添付。使用中の1本以外は-80℃で保存

手順

標品を準備する

  1. (20xTEを20倍に希釈して1xTEを作る ※この時の水はRNase free water)
  2. rRNA standard (100ng/µl)を1xTEで5倍に希釈して 「20ng/µl」 を作製 (TE 18µl + rRNA 2µl)
  3. 同様に、(20ng/µl)を1xTEで5倍に希釈して 「4ng/µl」 を作製
  • 標品(検量線用)は、[200 (rRNA(100ng/µl)を2µl), 100, 20, 4 ng/µl] の4点

定量

  1. 以下を混ぜる {| class='wikitable'

|||1サンプル||10サンプル |- |H2O||190µl||1.9 ml |- |20x TE||10µl||100 µl |- |Ribo Green||0.5 µl||5 µl |}

  1. 200µlずつ分注する。
  2. 1µlサンプルを加える。よく混ぜる。
  3. 蛍光を測定する。490nm 励起、510-570nm 蛍光。
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