ムラシゲ・スクーグ培地の作製
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2023年3月3日 (金) 15:42時点における157.110.120.101 (トーク)による版
シロイヌナズナの育成のための培地作り
組成
- オートクレーブするもの
ストック濃度 | 終濃度 | |
---|---|---|
MS塩 | 2× | 1/2× |
MES-KOH (pH 5.7) | 5 % | 0.05 % |
B5-Vitamin | 1000× | 1× |
Sucrose | 2 % | |
Gellan Gum | 0.3 % |
Sucroseの濃度は実験によって異なるので、作製する前に確認する (Gellan Gumの代わりに、植物培地用Agarを使う場合もある)
- 2×MS塩:MS塩1袋(1L用)を500mlの水に溶かしたもの (※MS塩=ムラシゲ・スクーグ培地用混合塩類)
- ※アルミ袋の中に残った粉末も残さず水に溶かす(袋内に残った分は共洗いして入れる)
- B5-Vitamin:1000×の溶液(1mlずつに分注してある。-20℃)を使う
- 抗生物質など、必要に応じていれるもの (オートクレーブ後に入れる)
ストック濃度 | 終濃度 | 用途 | |
---|---|---|---|
カナマイシン | 50 mg/ml | 50 mg/L | 形質転換体の選抜 |
ハイグロマイシン | 20 mg/ml | 20 mg/L | 形質転換体の選抜(drol1以外の野生型など) |
ハイグロマイシン | 20 mg/ml | 10 mg/L | 形質転換体の選抜(drol1) |
セフォタックス | 100 mg/ml | 100 mg/L | アグロバクテリウムの増殖抑制 |
ルシフェリン | 5 mM | 10 μM | ルシフェラーゼ活性の測定 |
T1植物用の培地の組成
- ハイグロマイシン選抜
- 「ハイグロマイシン:20 mg/L(drol1は10 mg/L)、セフォタックス:100 mg/L」の培地を作製し、種まき
- → ハイグロマイシン耐性植物を選抜し、「セフォタックス:100 mg/L」の培地に移す
- GFP,RFPでの選抜
- 「セフォタックス:100 mg/L」の培地を作製し、種まき
- → GFP,RFPの蛍光で形質転換体を選抜する
実験方法
- 1. メスシリンダーに
- 2×MS塩
- 5% MES-KOH (pH 5.7)
- Elix 水
- Sucrose
- 1000×B5-Vitamin (-20℃)
- 以上の5つを入れて、スターラーにかける
- 2. Sucroceが溶けたら1Lにメスアップする
- 3. メデュウムビンに
- 0.3% Gellan Gum
- 2 の培地
- を入れ、メデュウムビンの蓋を少し緩め、オートクレーブ (121℃、15min)
ここからはクリーンベンチ内で操作すること
- 4. オートクレーブ後、スターラーで撹拌しながら冷まし、
- 必要に応じて、抗生物質など を加える。
- 5. 滅菌2号角シャーレに分注し、固まるまで放置。
- 固まったらビニール袋に入れ、培地の種類(Sucrose濃度、Gellun Gum/ Agar濃度、抗生物質は忘れずに書く)、作製日、作製者を書く
- ルシフェリン入りの培地はアルミホイルに包む
- 4℃で保管 (プレートは逆さにする=蓋が下になるように保管)