各種試薬の作製方法(覚え書き)
提供: 鈴木研Wiki
目次 |
[編集] SOC培地 もどき (LB培地+20mMグルコース)
大腸菌等の形質転換時に使うSOC培地は、以下のもので代用
- 液体LB培地を作製 (LB broth:2g/100ml @200mlビーカー)→ オートクレーブ
- (クリーンベンチにて) 2M グルコース溶液(オートクレーブ済み) を1ml(1/100量)添加 ※終濃度:20mM
- 1.5mlチューブに1mlずつ分注 (100本できる)
- 分注には、分注器+コンビチップを使うと便利
- 1.5mlチューブ100本≒大コーヒー瓶1本分 → ユニパックG-4・1袋に回収
[編集] 種子滅菌液
(5%ブリーチ液): 次亜塩素酸ナトリウム 5ml、10% Triton 200μl / 100ml
[編集] MES-KOH (5%, pH5.7)
MES 10g / 200ml で作製
- MES 10gを量り取って、適量の水(150ml程度)で溶解
- MESが溶解したら、1M KOHでpH5.7に合わせる
- 200mlまでメスアップし、この段階で再びpHを調節する
- pH調整で添加する1M KOHは13~16ml程度と量が多いので、最初の溶解時には、この分を考慮する
- メスアップするとpHが変動する(下がる)ため、最終容量でのpH調整が必須。(この時は最初よりpHが変動しやすいので注意)
[編集] 1000x B5ビタミン
以下の組成で作製。1.5mlチューブに1mlずつ分注して-20℃保存 (分注には、分注器を使用)
100 ml | 40 ml | |
ニコチン酸 | 100 mg | 40 mg |
チアミンHCl | 1 g | 400 mg |
ピリドキシンHCl | 100 mg | 40 mg |
myo-イノシトール | 10 g | 4 g |
[編集] バスタ(グルホシネート)
形質転換後の植物の選抜に使う抗生物質の一種
グルホシネート濃度 | 場所 | 備考 | |
---|---|---|---|
原液 | 18.5% | 試薬棚に保存(50mlチューブに入っている) | 名大生化からもらった |
ストック溶液 | 1% | -20℃の抗生物質ケース。 | 原液を18.5倍希釈して、フィルター滅菌 |
- 培地には、ストック溶液を1/1000量入れる(グルホシネート終濃度:0.001%)
[編集] 抗生物質・全般
ムラシゲ・スクーグ培地の作製を参照(以下は、そのページの抗生物質の欄だけ抜粋した表)
用途 | 終濃度 | ストック濃度 | |
---|---|---|---|
カナマイシン (Km) | 形質転換体の選抜 | 50 mg/L | 50 mg/ml |
ハイグロマイシン (Hyg) | 形質転換体の選抜(drol1以外の野生型など) | 20 mg/L | 20 mg/ml |
ハイグロマイシン (Hyg) | 形質転換体の選抜(drol1) | 10 mg/L | 20 mg/ml |
セフォタックス (Cef) | アグロバクテリウムの増殖抑制 | 100 mg/L | 100 mg/ml |
ルシフェリン | ルシフェラーゼ活性の測定 | 10 μM | 5 mM |
- 上記の「ストック濃度」で水に溶解(5mlチューブ使用)
- (クリーンベンチ内で)フィルター滅菌(10mlシリンジ+0.22umフィルター)⇒オートクレーブ済みの1.5mlチューブに分注
[編集] 50 x TAE
※現在は、50xTAEを購入しているのでこの方法では作製していないが、記録として記載
試薬 | 分量 |
Tris | 242 g |
酢酸 | 57.1 ml |
EDTA・2Na | 18.6 g |
以上のものを混ぜて、1Lにメスアップする。